まわりが敵だらけに見えてしまう心理①|人を信じるのが怖い理由

周りが敵だらけだと感じて入る女性。

「どうせみんな、裏では私のこと嫌ってるんでしょ」
「みんなどうして、あんなに楽しそうに繋がれるの……?」
「どこに行っても、私の居場所なんてどこにもない」

ふとそんな言葉が頭をよぎって、胸が苦しくなったことはありませんか?

本当は、安心して誰かと笑い合いたい。
素のままの自分でいられる場所がほしい。

それなのに、人といると知らず知らずのうちに警戒してしまい、
気づけば「世の中全員が敵」のように見えて心が休まらない……。

今回は、その背景にある心の動きについて考えていきます。

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子どもの頃から身についた「人との関わり方」

私たちは、人との関わり方を経験の中で覚えていきます。

特に子どもの頃は、
お父さんお母さんや身近な大人との関係を通して、
「困ったときは助けてもらえる」
「ありのままの自分を出しても大丈夫」
という、ホッとできる安心感を育てていきます。

一方で、
気持ちを受け止めてもらえなかったり、
いつ怒られるかわからない環境だったり、
ダメ出しされたり否定を繰り返し受けていたりすると

安心感を持つことができなくて
自分を守ろうと心が反応するようになってしまう。

「世界は危険で、人は私を傷つけるものだ」
そんな感覚が心の中に根づいていくことがあります。

大人になって環境が変わっても、
過去の傷ついた気持ちが癒やされないままだと
その身構える感覚が残ることがあります。

頭では「この人は大丈夫そう」と思っていても、
心はすぐには安心できない。

そんなこともあるのです。

ですが、知っておいてほしいのは、その心の反応は、
安心できない環境の中で小さなあなたが必死で身につけた
「自分を守るためのルール」だったということです。

周りが敵に見えるとき、心は警戒している

人とのかかわりの中で傷つく経験が重なると、
「また何か言われるかもしれない」
「きっと嫌われる」
「ここでも傷つくかもしれない」
と、相手の反応を細かく感じ取ろうとすることがあります。

たとえば、
話しかけた相手の返事が少しそっけなかったとします。

それだけで、
「何か気に障ることを言ったかな」
「私のことが嫌いなのかな」
と考え始めてしまう。

相手が誰かと楽しそうに話していれば、
「私と話すときとは違う」
「やっぱり私は好かれていないんだ」
と感じるかもしれません。

ここで知っておきたいのが、
自分を守るはずだったセンサーが
相手とのすれ違いを生んでしまうことがあることです。

「どうせ自分は嫌われる」
という無意識の警戒モードで相手を探るように見たり
距離をとったりすると、
そのピリピリとした緊張感が
言葉に出さなくても相手に伝わってしまい
お互いに距離を作ってしまうことがあります。

すると
「ほら、やっぱり私を嫌っている…」
と確信してしまう…
という負のループが起きてしまいます。

こうなると、人間関係が
「安心できる場所」ではなく、
「自分を守るべき戦場」になってしまいますよね。

 相手の目が、とても厳しく感じるとき

周りが敵のように感じるとき、
もう一つ見てみたいのが「自分自身との関係」です。

たとえば、
「ちゃんとしなきゃ」
「失敗したら恥ずかしい」
「こんなことを言ったら嫌われる」
「もっと頑張らなきゃ」
と、自分に厳しい言葉を向けるクセになっているとします。

すると、
相手の態度の中にも同じような厳しさを感じやすくなることがあります。

自分の中では、
「こんな私はダメだ」
と思っている。

すると誰かが少し黙っただけでも、
「あの人も、私のことをダメだと思ったんだ」
と受け取ってしまう。

相手が実際にどう思っているかよりも、
自分の中にある不安が、
相手の表情や態度の受け取り方に影響している状態です。

だからこそ、
「相手は本当にそう思っているのかな?」
と一度立ち止まってみることがとても大切になります。

「敵だらけ」と感じる世界から抜け出すための第一歩

「世界が敵だらけ」と感じているとき、
「もっと人を信じよう」
「気にしないようにしよう」
と頭で考えても、心の警戒はすぐにはほどけません。

アダルトチルドレンや愛着の問題を抱えている人の中には、
人との関係で強い緊張や不安を感じる方もいます。

人との関わり方には、
育ってきた環境やこれまでの経験、現在の人間関係など、
さまざまなことが影響しています。

大切なのは、

「私は、人といるときに何を怖いと感じているんだろう」
と、自分の心の動きを少しずつ知っていくことです。

「嫌われるのが怖い」
「否定されるのが怖い」
「仲間外れになるのが怖い」

同じように人を警戒していても、
その奥にある気持ちは一人ひとり違います。

そして、周りが敵のように見えてしまうほど
長いあいだ心が警戒してきたことにも、
これまでの経験の中で身についた理由があります。

「私は、もう傷つきたくなかったんだ。だから、こうして身構えてきたんだな」

そんなふうに、その奥にあった本当の気持ちに少しずつ触れていく。

自分の心の動きが見えてくると、
目の前の相手と、自分の中にある不安を、
少しずつ分けて考えられるようになります。

それが、人との関わり方を見直していくための第一歩です。

次回は、たった一人とのすれ違いが、いつの間にか「みんなに嫌われている」「周りはみんな敵だ」と感じるところまで広がってしまう心の動きについて、詳しくお話しします。

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