
毒親とは、
子供の人生を支配しようとして悪影響を与える親を指します。
1989年にスーザンフォワードの著書
「毒になる親 一生苦しむ子ども」の中で生まれた言葉です。
自分の価値観を押し付けたり、
先回りして手出し口出ししたり、
言う通りにしないと罪悪感を植え付けたり、
進路や恋愛、結婚にまで口を出すケースもあります。
ひとりの人間として、人生の選択まで自由にさせず
自分の人生を生きることを邪魔してしまうのです。

特に親は自分が毒親であるという意識がないので、
逆に、あなたのためを思ってやっている(言っている)のだ、
というゆるぎない自信すら持っているのです。
小さい頃から大人になって、そして現在の年齢になり、
お互い歳を重ねても、親と子の構図は昔のまま、
長い間その思考で接してきて、
それなりに事が進められてきたので、
あなたが困惑したり嫌がっていることや、
境界線を越えた行き過ぎた支配であると、
今から気付くのは難しいかもしれません。
なので、直接対決のような
親に訴えかけることは、あまり効果が期待できません。

自分の人生を快適に生きていくためには、
「操られる糸を切る」
そして、心地よいと思える人や場所を作りましょう。
そのためには、
静かに距離を置くのが必要。
物理的・心理的・時間的な距離を含みます。
でもなかなか簡単に距離を置けない場合には、
次のような対策をしてみてくださいね。

①3つのうちの1つでも、5つのうちの1つでも良いから、
親の意見を取り入れない行動や決定をする。
がっかりさせてもいい。
批判されても、話を最後まで聞かない。
親からの期待に応える必要はないし、親への期待もしない。
「理想の親」のあるべきイメージを持つのをやめられたら、
そのギャップに悲しむことがなくなるでしょう。
②「私は悪くない」「私の人生は私のもの」「私は、よくやっている。」と声に出す。
目で見たり、読んだり、言われる言葉よりも、
自分の口から発する声を自分の耳で聞くことが効果的です。
自分の正しさ、そして今まで生き抜いてきたことをねぎらい、自分をほめましょう。
③親からの言葉は、半分以上聞き流す。(聞いてるふりでも可。)
「だから何?」と心の中でつぶやく。
100%受け止めなくてもいい。
たとえば電話なら、
「はいはい、うんうん、じゃあまたね~。」と、遮断してみる。
そして言われたことを心の中でリプレイしないことが重要です。
なぜならば、
繰り返すほど、それが暗示となって刷り込まれてしまうから。
潜在意識は、繰り返すものを重要視するという特徴があるのです。
怖いかもしれませんが、
この対応策ができると、
きっと状況が変わり始めるでしょう。

そして、アダルトチルドレンの回復には
子供の頃の心の傷に、大人のあなたがやさしく気付いてあげて、
未完了の満たされなかった心を
愛情をもって癒していくことも
大切になってきます。
一人では難しいかもしれませんが、
カウンセラーが適切に寄り添い、
あなたが笑顔を取り戻すお手伝いをさせていただきます。
