学校に登校できない日々が続くと、
現在の状況に不安になったり、
いつまで続くのだろうか・・と
気分が沈んでしまいがちになりますね。
昨日と変化のない停滞した光景に、
焦りの気持ちが湧いてくるかもしれません。
スマホやゲーム依存も気になるところです。
そのような時に、ついやってしまいがちな接し方として、
時間をオーバーしたら取り上げてしまうといった対応がありますが、
”物”を排除しても、問題の解決には結びつかないことが多いです。
約束事を決めるときに、お子さんご本人が納得して守れるような
お話し合いの時間を持つことが大切だと思います。
そして、スマホやゲームに依存してしまうに至った原因、
心・気持ちの部分にも目をむけてあげたいところですね。
言うまでもなく、お子さんの心にはストレスが溜まっていることと思います。
学校に行かなければ・・
でも行けない・・
私(僕)は親に心配をかけるダメな子・・
など、自分を許せなくて自分で自分を責めてつらい現実。
そこから少し、目をそらすことができる。
やることがない、何をしたらいいかわからないということもあるかと思います。
あとは、ネットやゲームの世界で人と繋がれることにメリットがあるという場合。
家庭内のコミュニケーションにも目を向けてみましょう。
日頃の親子関係の中で
お子さんの中に、
「言ってもムダ、どうせわかってもらえない」などの気持ちがあると
会話をする意欲がなくなって、
ネットやゲームの中にしか居場所を見出せないのかもしれません。
会話をするときは、とにかく最後まで聞いてあげる・・・
でもこれ、簡単そうでなかなか難しいですよね。
お子さんが話し始めて間もなく、
「それって、~~でしょ。」
「それなら、~~すればいいじゃない。」
などと、話の途中でアドバイスしたりしていませんか?
話を最後まで、気持ちもいっぱい聞いてもらえると
お子さんは安心します。
良い悪いをジャッジしたり、否定したりせずに受け止めてもらえると
「わかってもらえた」
と思うことができます。
そうすると、
家庭の中に、安心して居場所を感じられます。
また、「依存」を悪いものと捉えてやめさせようとすると、逆効果になることがあります。
依存することで、心のバランスをなんとか保っているというメリットもあるのです。
そこで、他にも面白いことや興味のある対象を増やすことで、
時間を分散することができ、結果的にスマホ・ゲーム依存が緩和できるかもしれません。
お子さんのきもちや、繊細な心の状態を尊重して、
いきなりハードルを上げるのではなく
ゆったりと実行できるレベルで、改善の道を辿っていきましょう。